トレイルの最難関 ワルミワニュスカ峠を越えて
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まずは、ハミング・バード(ハチドリ)がお出迎えです。
少しずつ高度を上げていきますと、目指すワルミワニュスカが見えてきますが、まだまだ遥か先ですので、呼吸を整えて一歩一歩前へ進みます。山肌の一本道の先に先行するパーティの喘いでいる姿が見え隠れします。先を思いやるとちょっと気が重いのですが、引き返すことは出来ませんので、マチュピチュでの出会いを夢見て歩みを進めます。
ジャングル地帯に入ってきましたので、湿度が一気に高くなってきます。緑色のきれいなヘビやトカゲなどが突然姿を現したり、ランなどの花々が道端に咲き乱れて、疲れた体を癒してくれます。インカ道の脇を流れる清流も、そっと手を差し入れると冷たくて気持ちがいいです。大アマゾン川の源流の一つなのでしょう。
そして、ついに最難関のワルミワニュスカ峠に到達です。遥か眼下に辿ってきたルートを望むことが出来ます。凄いところを登ってきたものと我ながら感心してしまいます。
雨具を着ての登りでやや蒸れ加減でしたが、体が冷えてきましたので、感慨に浸る間もなく降りる準備です。今度は谷に沿ってパカマヨまで一気に700mを下ることになります。それにしましてもインカ道の石段の落差は大きく、登りも大変ですが、特に下りは膝に相当の負担がかかります。
私たちはただ歩くだけですが、断崖絶壁のようなところにルートがあったりしますので、インカ時代にこれだけの石組みを築くには並大抵の労力ではなかったことが偲ばれます。
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